喫冬喫夏 20090823
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忌むべき月に生きたおまえ

獣の戯れ (新潮文庫)獣の戯れ (新潮文庫)
(1966/07)
三島 由紀夫

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三島結構読んでる、と想っているので、云っても許されますかね。
凄い三島っぽい一冊でした。特に主人公・幸二が何処となく
孕んでる、獣が砂を噛んでいるような妙な色気が。
そして、時系列を単純に追うんじゃないと云うか、誰かの回想として
書かれていると云うのは、三島文学的には珍しいのじゃないか。
兎に角主要人物三人を初め、周囲の人々の関係が不毛です。
誰が倖福なんですかこれは、と想ったところで、主人公の名前が
幸二と云うのが。
獣の戯れと云うだけあって、人間としては誰一人解放されていない
ような気がするのだけれども、獣としては解放されているのだろう。
やっぱりこの人、肉体に精神がくっついてると考えている人なんだろうか。
と云うか、健全な肉体だからこそ必然的につよい精神が
宿ると云うか。……何かよう解らん話になりましたが
この作品に出てくる人々は、悉く精神が獣であると想います。





また暫く時間が空いてしまった。
ほんとはもっと大量に更新するネタがあるのですが、
明日はバイトで更新する時間がもうありませんです。
明日も多分更新出来ない気がするので先に云っておくと、
月曜日にベンジーとSPEEDER-Xとドーパンとtacicaの対バン
ライブを見てきます。ひゃほう。達也さんのバンドの中でも、
SPEEDER-Xは初ですよ。あとtacicaも初見です。楽しみ。
また感想書きます。ねむい


( 2009.08.23 ) ( 文学 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
あのひの世界をもういちど旅する事をのぞんだきみは、

万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)
(1988/04)
大江 健三郎

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大江健三郎先生は単純に文章が好きだ。
だって緻密に緻密過ぎて素晴らしいから。
まあこんな場所でどうにもならん人間が何を云うても関係の
ない事ですが、兎に角色々な表現の引き出しと云うか、自分の
核になるような表現方法を持った上で、書くべきモチーフが
沢山ある、もしくはすぐに書くべきものが浮かぶのだろうな、と
想います。こう云う方は小説家とか文学者とか以上に
文筆家と及びしたいです。
個人的には「死者の奢り」のこっちまでばらばらになりそうな表現に
拒絶反応を示しつつ、最高に興奮したので、逆に大人しく感じた
くらいでしたが、描いている事はこっちの方が好きですね。
何か、凄く否定的で苦しくて陰惨な事なのだけれども、それによって
新しい勇気を得ると云う点が、非常に好きだ。何かこう、発破を
かけるのなんか、別に胸のすく出来事ばかりではないし、
そうでない事で新しい方向へ主人公たちが向かっていくと云う
部分に、より真実さを感じました。
もっと他の作品も読まねばなるまい……
兎に角文章表現が凄い人だ。


( 2009.08.23 ) ( 文学 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )