喫冬喫夏 200907
2009.06.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2009.08.
黒とテレキャスター

その一報を聞いてから、漸く三日程経った。
僕が最も愛し、尊敬し、心から胸を熱くする事が出来る、
ロックンロールの塊のようなその人が、亡くなった。
ex.thee michelle gun elephantのアベフトシさん。
その事実は信じられないし、信じたくは決してない。
が、様々なニュースと人々の反応が、それをさせてくれない。
名だたるアーティストの方々のコメントや、公式ホームページの言葉。

事実なんだろう。そうなんだろう。

アベさんのギターが心から好きで、次の活動を楽しみにしていた。
活動する予定もあって、今年のライジングにも出演予定であった事も
知った。
残念でならない、と云うより、悔しい。
アベさんの新しい音を聴く機会を、逸してしまった事が、何より悔しい。
貴方の掻き鳴らすその雷鳴のような、魂を揺るがすような響き。
貴方の代名詞であるカッティング。一瞬にして貴方のそれと解るリフ。
ストイックなプレイスタイル。細身に黒が似合う立ち姿。
その姿をこの眼で見る事が最早出来ないのだと云う事が、哀しくて悔しい。

アベさんが亡くなったと云う知らせを知った時、偶然にも、
アベさんが好きな親友と二人だった。
一時間は、人眼も憚らず都会の真ん中で泣き腫らした。
その時は単純に亡くなったと云う事実が哀しかったのだと想う。
その後、そして今は、悔しい想いで歯噛みをしている。

あなたのようなかっこいいひとは、ほかにいない。

僕個人の話になると、限りがないのだけれど
未だに上手くないギター、貴方に憧れて始めたのだ。
何をどうしていいか解らないけれど、貴方のようなギターが弾きたくて、
きらきらと光るギターが並ぶ楽器屋へ飛び込んだ。
僕は少ないバイト代を握り締めて、店員さんに云ったのだ。
「アベフトシみたいな音が出したいんです。」
店員さんは笑ったりしないで、僕にマーシャルのアンプを勧めてくれた。
嬉しかった。小さいアンプなのだけれど、貴方が使っているものと、
同じロゴが入っていた。
その年の誕生日に、親友が僕にカールコードを贈ってくれた。嬉しかった。
「シャンデリア」を弾きこなすのが、今でも僕の夢。

初めてミッシェルを聴いた時、轟音には喜怒哀楽全ての感情が
込められていて、更にはその何処にも属さない気持ちをも
表現するフレーズや音があるのだ、と知った。
貴方のギターがなければ、僕はこんなにも音楽が好きになる事はなかった。

多分、同じ事を想っている人は沢山いると想う。
この世界からいなくなるには早過ぎる人だ。
世界には、僕にはまだ貴方が必要だったのだ。
しかし、引き止める事は出来ない。悔しい。寂しい。哀しい。
貴方もそう想ってはいないか。
まだ弾きたいフレーズが山のようにあったんではないか。
やりたいバンドがあったんではないか。

僕は全く、貴方のようにかっこよく生きる事が出来ないでいるけれども、
これから、本当に、色々な事、頑張るので
頑張って生きるので
貴方の子供を名乗っていいですか。
「僕はアベフトシのギターを聴いて育った」って、
僕の友達や、知り合いや、仕事先の人、これから出逢う人にも、
そう云ってもいいですか。
貴方のファンである事が既に誇りです。
少しでも、貴方が素敵な人である事、これからも色んな人に話したい。
貴方の音を知らない人がいたら、是非にと聴いて貰いたい。

貴方の音は、レコードやDVDで沢山残っているから、まだまだずっと
聴き続けます。

空の上にあるのか、地の果てにあるのかは解らないけれど、この世界では
ない何処かに、今貴方はいると想います。
そこでまた、存分に新しい音を響かせて下さい。
黒のスーツで、例のテレキャスターで。
まだ先の事だと想うけれど、僕がそちらへ行った時、また貴方のライブへ
行きますから、宜しくお願いします。

一ファンからの瑣末な言葉ですが、本当に貴方が大好きです。

何だか不思議な気がして余り書きたくない言葉ですが、この世界の法則と
礼儀に従って。
御冥福を心から、お祈り致します。ありがとう。


( 2009.07.25 ) ( 音楽 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:1 )
ひとりひとり戦いに行くから、その車から降りていった。

ドライブ (通常パッケージ) [DVD]ドライブ (通常パッケージ) [DVD]
(2003/02/21)
堤真一柴咲コウ

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SABU監督と政信!ってんで観てみましたが
事件や設定はふまじめなのに、考えと行動が至極シリアス、
と云う非常に好きな感じの映画でした。
かなしみにもよろこびにも頼らない感じです。
何とも云えない味が、やっぱり好きなのだろうなあ。
皆色々あるんだよ、で通り過ぎてしまう、本来接点などない人達を
通して、真剣に自分に向き合ってゆく、と云うと極々普通っぽいですが、
自分と向き合うってどうすりゃいいの、みたいなとこを
真剣にずっと考えているとこが好きなのです。
例え犯罪でもやりたい事をやるのが向き合う事である人もいるだろうし、
何かやる事を見付けて確信はなくとも進んでいく事が向き合う事になる人も
いるだろうし、過去の清算がそれになる人もいる。
ラストになると、前半何やってたっけ、みたいな感じになりますが、
そうやって現実に戻って来た時に、向き合う努力をしたその時間が
やっぱり輝いて見えるのだろうなあ。

個人的に興奮したのが、ドパンクな寺島進さん。
語りのみなのに凄いパンクだった。いや、あすこだけでもかっこいいですよ




更新凄い間があきました。
以前云ってた通り、エヴァの破、一人で観てきたんですが、
面白い且つかっこいい且つ胸に迫ってくる部分がめっちゃあったんですが、
ネタばれが勿体なさすぎて記事が書けずにいます。
兎に角観た方がいいあれは。新キャラも使徒もたまらんですよ。
急改めQはまだか!!と心底想っています(はええよ)。




最近はまたしゃこしゃこバイトしつつ、原稿進まず、
健康にならねばと必至で、取り敢えずライジングまでに歯を治そうと
歯医者通いを始めました。今凄い痛いです。うおおお。
フェイクの歯がはまっています。
プリンターを修理に出したり、色々しているようなしていないような。
……原稿書けてないならしてないって事ですね。はははは。

明日はちょっとバイトお休み戴いてるので、友人の知り合い?では、
正確にはないんですけども、そんな感じの関係の方の所属する
バンドのライブに一緒にいってきます。
朝昼は開いているので、映画観るなり原稿するなりします。GO。
今晩もDVD観て寝ます。もうすぐ忍空全部観終わる(笑)


( 2009.07.22 ) ( 映画 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
わたし、もうおどれません。

或る女 (新潮文庫)或る女 (新潮文庫)
(1995/05)
有島 武郎

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昔に読んだ「小さき者へ」と「生まれ出ずる悩み」のイメージしか
なかったもので、こんなの書く人だったのか、と云うのが第一。
何でだろう、国文学専攻した癖に何故か有島てんてーに触れる
機会がなかったのですよ。
しかし、この作品、一人の女の僅かな時間、その時間のうちに
跡形もなく身を持ち崩す様をじわじわ描いている。
こんなんようせん……と云うか、たまに苛々します、主人公の葉子に。
なんだこのおんな!みたいな苛々です。でも、突然好きになったり、
可哀想になったりするんですよ。
この文庫版の解説にもありましたが、一言でも一文ででも定義出来ない
性格の持ち主を描いているから、そう云う感覚を読者に抱かせるのだと
想います。陽気であり、陰気であり、内向的であり外交的であり、
冷静沈着ながらヒステリック。そんな生っぽい人間が描けるもん
なんですね……。その凄さに対する感慨がもう読後に襲ってくるくる。
そしてタイトルが「或る女」ですからね。
キマってるよ。薬的な意味でも。


( 2009.07.22 ) ( 文学 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
毒がまわるね、毒がまわるね

乱歩地獄 デラックス版 [DVD]乱歩地獄 デラックス版 [DVD]
(2006/05/25)
浅野忠信成宮寛貴

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うん、俳優に釣られてみてるよー。俳優に釣られてるよー。
と、宣言しておきますが、映画的にも非常に面白かった。
ただ、ちょっと肌を掻き毟りたくなる表現が多いので、苦手な人には
お薦めしません。が、江戸川乱歩だもの、こんくらいやってようやっとだ、
とも想う。
幾人かの監督によるオムニバス形式を呈しているのですが、
それぞれの脚本がまあ面白い、と云うか、
私の記憶が確かであれば、原作幾つかを一つの話にエッセンスとして
混ぜて、更に映像にして頽廃的にうつくしいもの、と云う再構成を
してる感じです。

まあそれに対応するように美しい出演陣が凄く映えているので、俳優で
釣られて観たのも間違いではないと想った。
特に成宮寛貴と松田龍平。成宮さんはもう作中で「うつくしい」と云われ切って
いましたが、ほんっとに文句出しようもなくうつくしいので、それだけで
かなりの説得力がありました。彼が出てるのは「鏡地獄」なんですが、
映像自体も鏡に映ったものを多用していて、ちょっとちょっと
”あれ?この位置にこの人がいるのはあり得ないのでは?”みたいな
不思議な感じを重ねられて、上手い具合に眩暈に誘われます。
松田龍平さんはもうあれです。何あの影使いみたいな空気。
原作にはいない人なんですが、何とも云えん支配感を匂わせてくるので
ほんとにこのひとなんなんだろ、と想います。
そしてよく考えたら衣裳が北村道子さんだったのですよね。
あの白にぴろぴろした紐?布の端切れ?みたいなのがついている。
いい具合に狂ってるほんと。
暫く映画の衣装はやらないとおっしゃってたのがやっぱり残念。
やっぱりこの人のおきゃんでむちゃくちゃで、胸を打つ衣裳が好き。

浅野忠信さんは終始に渡って色々な役を演じられていますが
「蟲」の彼は物凄いです。あれ暫くほんとに身体痒かった。
ほんと不思議な人です。潔癖症だったり探偵だったり野性児(雄?)だったり。

乱歩をやる、ってんで先ずこのキャストにしようと想った人に拍手したい。
ただ、観ると体力使いますよ。


( 2009.07.22 ) ( 映画 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
演技を受諾するくらいなら死んだ方がマシ。と、云う事で、さようなら。

DRAMADRAMA
(2007/07/18)
lostage

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lostageを三枚くらいこれまた友人にお借りしておりまして
ちょいちょい聴いていってるんですが
かっこいいっすね……!
「PLAY WITH ISOLATION」の1〜3曲目辺りが凄い好きで。
何がいいって、先ず五味さんのヴォーカル。
せつなさに取り憑かれた倦怠が、俯いて咲く花のように香る、
独自の脆弱さと抜き難い怒りみたいなのがあって。
そして音。基本的に太い音で押してくるのですが、ふとした瞬間に
宙に放り出されたように軽くなる時があるじゃないですか。
あの展開と浮遊感がたまらない訳です。
このアルバムでもそのギリギリに張りつめた、それでも水のような
音が充満しています。ぐいぐい入ってくる訳です、僅かの
隙間さえあれば。だって水なのですもの。
特に好きなのが02.「こどもたち」、04.「ドラマ・ロゴス」、08.「魚はオイルの中」。
「ドラマ・ロゴス」の拒絶・否認と諧謔の混じったようなものは、
なかなかお目にかかれないと想う。
ライブいっぺん見なくては、と想った次第。


( 2009.07.22 ) ( 音楽 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
乳白色の女の影が射すのです

三文ゴシップ三文ゴシップ
(2009/06/24)
椎名林檎

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話題盤ですが、運よく友人に貸して戴く事に相成り、
聴く事が出来ました。
椎名林檎名義としては久々のアルバムですが、「KSK」と
同じく例の左右対称の作り。
それ以上に空間の広がりを感じさせる音作りが素晴らしいと
想います。これ全部計画して作ってるのかと想うと、矢張り
鳥肌が立ちますね。林檎さんにしてはとってもライトと云うか、
椎名林檎=ディープと云うイメージを払拭するような新しい
感じが心地よくもあり、且つちょっとしたダークな雰囲気も底に
流れている。
彼女の声って独特であるのは云うまでもないのだけれども、
揺れる・掠れる・任意の音階、みたいな隙間の魅力がとても
好き。今作はそんな彼女の声が好きな人はきっと好きになるな、と
想います。

個人的に好きなのが「〇地点から」〜「尖った手口」の流れ。
ほら、見事に左右対称になってる部分じゃない(笑)
「都合のいい身体」なんかたまんないですね。
あと、「凡才肌」がイチローさんに向けて作った曲と云うのはマジですか。
その言葉のセンスに先ずくらくらしてしまったのだけれども。

一枚丸々通してBGMにしたくなる感じですが、ラストのボーナストラック
のような様相で入っている「丸の内サディスティック」のExpoVerがたまらん。
「丸の内サディスティック」物凄い好きな曲で、いじるとこないじゃない、
みたいな事を少し想っていましたが、大人になった林檎さんが唄われると
また深い趣があって、とてもせつない。

そうだ、趣だ、と想った。今書いてて自分で。
彼女は特に日本語使いが上手い且つ独自性のあるものですが、
その隙間の空気がやっぱり違う方だなあ、と改めて想いました。


( 2009.07.21 ) ( 音楽 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
咲け、ロータス。

千年女優 [DVD]千年女優 [DVD]
(2003/02/25)
荘司美代子小山茉美

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今敏×平沢進にくらくらしています。
パプリカも激烈に感動しましたが、こっちのが個人的な好みと
してはお気に入りです。音楽がほんとにいいな……。
と云うか、今敏監督に関する知識はあまりないんですが、平沢の
音楽をやっぱり「代えがたい」と述べているそうで。先ず「Lotus」
(1のほうね)ありきでこの作品が作られ始めたんではないですかね。
蓮の持つ眩暈のするような不思議な力が象徴するものが、非常に
興味深い。輪廻とか、浄土に咲く花でもあり、何故か純粋さの象徴でも
あると云う……それがこの映画の主人公、幾重にも姿を変えながら、
想いはいつも一つの事、千年もの時を経たような女性なのに純粋さの
塊とも云うべき千代子そのものであり。
兎に角ラストの宇宙へ旅立つシーン、そしてエンディングの「ロタティオン」に
ぶるぶるに震えた。かんべんしてくれ、と。

例に洩れず、「Lotus」むっちゃ好きですよ。
ですが取り敢えずロタティオンの入ったこのディスクをお薦めしておく。
千年女優のサントラも欲しいな。最近めっちゃ平沢先生に踊らされてる
映像のための音楽~平沢進サウンドトラックの世界映像のための音楽~平沢進サウンドトラックの世界
(2007/06/07)
平沢進

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「ロタティオン」に「Sign」に「夢の島思念公園」、更には
「白虎野の娘」と、お得過ぎる内容だと想う。

あと、布教用に貼っておきます。「Lotus」と「ロタティオン(LOTUS-2)」。
画像が謎いですが。





こないだの蟹工船の記事に拍手下さった方。有難うございます。
観に行かれたんでしょうかね?



また少し更新の間が開いてしまいましたが。
最近やっぱりクーラーと外の暑さとの差異にやられているみたいで、
ぐったり気味です。クーラーがないと生きていけないので
どうせなら全部クーラーの効いたとこで過ごしたいんですが、
まあそれは無理な話で。
ちょっと前(四年くらい前の夏かな?)の詩の覚え書きノートを見たら
クーラー依存症みたいな詩が書いてあって、ばかじゃねえのとおもった。
明日出来たら、と云うかちゃんと意識保って朝から活動して、映画観に
行きたいです。エヴァを。久々にバイトのない水曜なんでね。
原稿とかも書きたいですが、またきっとエヴァにがんがん影響されるの
だろうな。ははは。
しかし、折角モラトリアム生活してるのに、原稿しないとか莫迦か貴様は、
と最近やきもきしているので、また今から散歩にでも行って、歩きながら
文章考えねば、と想っています。
そして辿り着くのだ、外はくそ暑いと云う事実に。おおお
太陽と暑さが大嫌いなんだよ僕は。


( 2009.07.14 ) ( 映画 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
夜に瞬く星は私の夢と同じ数あるって知ってた?

トライアングル(通常盤)トライアングル(通常盤)
(2009/07/08)
Perfume

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話題盤。買ったのは初回限定盤ですが、ジャケが可愛いので
通常盤を飾ります。かわいいい。たまらん。
まだ残っているなら初回盤を買うに限ります。特典映像が可愛いから。

主だったシングルは先に聴いていたのですが、02.「love the world」を
01.「take off」のイントロから聴くと感動が倍増します。敢えて曲間
開けずに二曲目が続くようになっているんですが、その作りの
ドラマチックさは誰発想なんだろう。ヤスタカさんですかね?兎に角
この瞬間だけで、アルバムにした価値があったかな、と。
バイト先(レコード屋です)でストアプレイかける時、必ずこの二曲を
セットにしてかけている。誰か店の中を歩いている人が
”あ、こいつわかってんじゃん”と想ってくれないかなー、と(笑)

それから03.「Dream Fighter」へと続くのですが、この曲、意外とバックの
低音が面白いな、と今更想った。音が実は分厚めと云うか、アイドルの
楽曲だったらまあヴォーカル中心に作るだろうに。ボコーダーフル活用して
るから、今更な話なんですけどもね。

で、04.「edge」のリミックスですが、やりたい放題感もありつつ、edgeの
いいとこはそのまんまで。

それから心待ちにしていた05.「Night Flight」のフル。PinoのCM曲は
ぶっとばさなきゃいけないって云う法則でもあるんすか?
かっこかわいくてたまらないです。ハーフサイズヴァージョンは散々
聴いてたんですが、こう云う仕上がりですか、と。
そして、バックのベース音に感動した。多分フルにする時に入れたんだと
想いますが、こう云うとこでぐっと心掴みにくるな。あああ。
個人的な耳の感覚かも知れませんが、この曲含めて、このアルバム
全体的に80年代のディスコっぽい雰囲気を凄く感じる。
そんな音をアイドルに華麗な振り付けとともにやらしてんだもの、えげついわ。

アルバムの中の押しの曲、08.「I still love U」にもやっぱりやられた。
Perfumeの、いい意味で細くてかよわい部分が出ててたまらない。
ぐっとくる、と云うのがいい表現なんかも知れませんが。
これ、PVが可愛過ぎるんですよ。もうもう。珍しく全員白い衣装で、
シンプルな構成になってるんですが、みんな可愛い。甘い顔してる。

初回盤のDVDには「I still love U」のPVと、「Night Flight」・「edge」の
ライブ映像、シングル曲のCM映像が入ってるんですが、
何回ライブ映像観たか。武道館のやつ買おうかなあ……
やっぱり振付が可愛過ぎるんですよ。かっこいいし。しかもうまい。
ライブに行きたくなりました。


( 2009.07.14 ) ( 音楽 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
俺の焼いた肉食わん?

プルコギ -THE焼肉MOVIE- [DVD]プルコギ -THE焼肉MOVIE- [DVD]
(2007/10/03)
松田龍平山田優

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龍平もおおおお、って感じの映画です。かわういです。
あとARATAってやっぱり漫画から出てきたようなエリート眼鏡キャラが
とっても似合いますね。しかも龍平と兄弟と云う設定が既に萌える。
ギャグなのか人情ものなのか、いっかな解らない映画でしたが
龍平かARATAが好きな人は観るといいと想います。
山田優ちゃんも可愛いです。しっかり者のおねいさん。




さて、また一週間近くあいてしまいましたが
何かこう、最近はクーラー疲れ的なものが激しく
先週ぐったりしたりして、おそろしかったです。
やっぱり自分は不健康なのだなと想いました。体弱いとかでなく
単純に健康じゃないのね。
あと、収入より明らかに支出が多い。あほであるな。
しっかりしたいです。原稿かきたいです。
明日は友人と多分お茶。


( 2009.07.11 ) ( 映画 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
いつか再会の空へ、ダイヴをきめて。

BACK ON MY FEET(初回生産限定盤)(DVD付)BACK ON MY FEET(初回生産限定盤)(DVD付)
(2009/07/01)
ブンブンサテライツ

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吐血盤。かっこよすぎるからかんべんしてください。
直前三枚のアルバムが非常にロック色の強いものでしたが、
原点に回帰しようと云う試みもありながら、何かあらゆるものが
増強されていて、一言では表現出来ない世界がそこにあります。
音が兎に角重い。一つ一つの粒が凄い破壊力を持っている。

01.「BACK ON MY FEET」の奥行きは心臓飛ばして余りある。
とっつきは難いのかも知れないけれども、やっぱりどうしようもなく
こちらに向けて訴えかけてくる意志が感じられる一曲です。
何回も聴いておくれよ、って云う気持ちが凄い強いのだけれども、
かと云って阿るのは違うと想うんだ、と。
孤独ながら人の存在を渇望しているような、孤高の感じ。
狼が吠えているのですよ。PVも凄いかっこいいですしね、これ。
兎に角深く潜っていって、地下深くで何故か空を見たような、如何とも
表現し難い感じ。
でもあれですよ、表現不可能なくらいの彼等の音楽の魅力ですよ。

02.「ALL IN A DAY」はまさかのピアノの音がとてもエロい。
それをさ、昇華して且つ浮遊・グライドする感じがもう。
新境地ですか?兎に角いいスピーカーで聴くしかないですこれは。
03.「SPELLBOUND」もピアノがいい色を出しております。

04.「CAUGHT IN THE SUN」も、曲始まった途端に鳥肌が。
そうだよブンブンさまだよ、この鳥肌具合久々だよ、と想った。
腹の奥から震えあがる程の空間を支配する感じ。
正にブンブンする衛星なので困る。

ほんまに濃いです。アルバムかと錯覚するくらい。
初回盤の写真集のような装丁及び写真も素晴らしい。
サイトの日記(?)でもたびたび中野さん撮影の写真がありますが
素敵すぎる。裏ジャケの街の雲何あれ。空と雲とクレーンとか、
走る道とか……カメラ何使ってるんだろう……
絶対初回盤買ったほうがいいですこれは。

しかも来年になる予定でもアルバム出るし、期待しまくりであります。


( 2009.07.11 ) ( 音楽 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
時のない世界は水没を、その実は望んでいたのかも知れない。

小さな中国のお針子 [DVD]小さな中国のお針子 [DVD]
(2003/11/07)
ジョウ・シュンチュン・コン

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「情熱の嵐」を観て、貸してくれた友人にリィウ・イエかわゆいかわゆいと
申しておったら、これもみなよ、とまた貸して戴いた次第ですが。
……可愛いとかそれ以前にすっごい映画だった。よすぎる。
ラストシーン咽び泣いたよ。何か一つの時代が終わったと云うより、
世界が終ったような気持ちになった。
文革時代の話なのだけれども、山奥の未開の地に、ちょっとずつ
文明が持ち込まれて、それが時計やなんかに象徴されている構図自体が
まあ先ずめちゃくちゃ好みなんですけど、それで何もかも変わってしまった、
みたいな話だとこんなに感動はせんと想う。
だって、変わり切ってしまう前に全てが水に沈んでしまうなんて云う事が、
そんな事が本当に起こって、純粋なその世界は変貌を遂げずに終焉を
迎えるんですよ。何てこった、と想った。
お針子の変貌は一つの象徴なのだろうけれども、何処かへ消えていって、
青年二人の青春時代自体も、まるで文革時代のようになかった事のように
なっていくと云うのが、何とも云えん。ほんまにいい映画。

リィウ・イエはやっぱりかわゆかったです。
何か全てが純粋過ぎて、都会の生活が気持ち悪くなります。
もうあたたかなおもいでなんてどこにもないのですよ。


( 2009.07.10 ) ( 映画 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
その心を撃つには、甘かったと云う訳だ。

一週間くらい前の話になるんですけれども……
映画館で「蟹工船」観てきました。
以下ネタばれしておりますよ。
SABU監督+松田龍平+西島秀俊と云うのにまんまと釣られて
映画館へ行った訳なんですけれどもね。

よかったです。ほんまに。
世相を反映しようと云う試みなのだろうけれども、
ちょっと前は家族もの、その前は純愛、今ならワーキングプア
と、邦画は簡単にそれをやろうとする傾向があると個人的には
想っていて、良くも悪くもあるとも考えている。
一時家族愛扱っとけば売れるだろ、みたいな映画がいっぱい
あって、ちいとがっくりきていたりしたのだけれども、その中で
「ゆれる」が群を抜いていたように、この「蟹工船」は一線を画すと
想います。
制作するに至った背景はよく存じ上げないのですが、多分労働が
今のような感じになっていなくても、この映画は受け入れられるべき
ではないかな、と想います。
取り敢えず、奴隷が如く働いて、頭を働かす暇もないような人々が
一つの知恵を獲得して、現状を変えてゆく、変えてゆこうとする姿勢が
押しつけがましくなく描かれていて、とてもよかった。
労働状況の改善の為に団結する、と云う発想自体がなかったけれども、
それを自らの意志、願えば必ずそうなる、と云う信念が元、立ち向かってゆく
労働者たちの姿が、一つ一つ歩みを進めてゆく姿が素晴らしい。
原始人が火を使い始めたような感動を覚えた。

とても劇的ではあるんだけれども、劇的であるが故に失われる
リアリズムにも気を傾けている演出だとも想った。
龍平演じる新庄が、労働者の立場や希望を語るシーンで、
普通なら全部すっきり語らせて、ヒーローを作りだす所なんだろうけれど、
全部語る前にあっさり撃ち殺される訳です。それが、観客としては哀しい
事この上ないのだけれど、構成としては凄い効果的だと同時に感動した。
そこで語らせてくれるなら、初めから蟹工船はもっとゆっくり走っていた
だろうから。
権力に踏みにじられても僕等は、と云う気迫がそこで倍加する。
リーダーなんか決めなきゃよかったんだ、って云う台詞があるんですが、
これは裏返しの意味をとても持っている。誰だってヒーローになれる、
リーダーになれるのだ、と強いメッセージのある言葉だと想った。

美術的にもとても好き。汚いのにかっこいい衣装、必要以上に重い機械と
歯車達。少しすえた碧味のある画面。プチ労働組合のマークもかっこいい。
鉢巻するみんながとてもかっこいい。
西島君演じる監督も、変な血のついた、汚れているけれども白いスーツとか、
顔の傷とかもぐっとくる感じ。

音楽に関して、エンディングがNICO Touches The Wallsだとはつゆ知らず
だったんですが、……いい曲だった。8月発売のシングルに収録される
ようですね、「風人」。かっこいいです。内容とも微妙にリンクしつつ、
現代にも向いているところがまた。

俳優の方々。龍平の、やっぱり何か裏があるだろう、過去があるだろうと
感じさせる空気は半端ないですね。贔屓目を差し引いても、やっぱり画面の
上で、「こいつ一物持ってるな」って云う感じがある。且つ、彼の演じる
田舎者はとても可愛い。
西島君ももうたまらん。ドSかあなた。彼の背景をもっと描いて欲しかった
けれども、何か彼も哀しみを背負ってそうな輪郭をしてるので、気にかかる。
あとびっくりしたのがTKOの二人。演技うまいとかじゃなくて、リアル労働者と
云うか、最近芸人さんを使うと云うと、どうしても話題作りな気がしてしまう
もんですが、これはいい起用だった。今でこそ彼等はブレイクしてますが、
ずっと大阪にいた頃もちぃと存じているので、その下積みの感じがぐっと
出ていた。厭な感じが全くしない。前半部分の暗い顔がほんまに素晴らしい。

ねたばれしまくっといてあれですが……
気になっている人はスクリーンで観るべしです。


( 2009.07.10 ) ( 映画 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
過ごされよ、過ごされよ。

使ってみたい武士の日本語使ってみたい武士の日本語
(2007/09/22)
野火 迅

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文学ではないですが、一応本なので文学のカテゴリに分類。

引用元が時代小説だったりするのがちょっとどうなの
と想ったりしないでもないですが、かっこよければいいので、
なかなか面白く読めましたよ。時代小説ファンなら
色んな作品と照らし合わせながら読むと云う楽しみも
あると想う。なんかそこはかとない色気のある言葉が
大好きなので、そう云うものを別角度から探せる御本です。
使ってみたいとは想うけれど、使えませんよ。
小説で書くならきっと使いたいですが。




さて、今日も雨にやられておかしな一日を過ごしました。
また休日一日無駄にしたよ。
病院行って、ちょっとだけ原稿書いて終わり、さ。
ああああああいかんなあ。

明日は友人と御飯及び蟹工船観てきます!やほう!龍平龍平


( 2009.07.03 ) ( 文学 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
きみはしんだほうがいい

バトル・ロワイアル 特別篇 [DVD]バトル・ロワイアル 特別篇 [DVD]
(2002/05/21)
藤原竜也前田亜季

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流行当時に観なかったらそのままになっていた
が、台詞のない狂った安藤政信を目撃する為に
ちょっくら借りて参りました。
個人個人の演技の面ではちょっと……みたいな部分も
ありますが、突飛なテーマと隙だらけの設定の話にしては
なかなかの映画でありました。他のどうでもいいような
ところで、劣化バトロワを沢山みたので、いったいどんな話
なんだよ……と想っていたのですが。バイオレンス映画なら
これくらいやってくれんと、と想う。ほんとに藤原竜也さんは
いつ見ても達者ですね。あと山本太郎さんの与太者っぷりが
かっこいいです。年齢詐称甚だしいですけどね(笑)
”私の全存在を賭けてあんたを否定してやる”って台詞を吐く
栗山千明はたまらない。似たような台詞がるろ剣に
ありましたがね。
どうせなら一週間くらいの長丁場でのころしあい見たかったな。
いや、飯の心配を誰一人してないのが心残りで。
……戦争映画とか小説の読み過ぎか。
結局は、人間の精神のどうのこうの、って云うのではなくて、
この年齢故の葛藤と云う題材があるが故の映画だと想うので
その辺はいらんっちゃいらんな。

女性陣が大体きゃあきゃあ云うてるのがかしましかったですが、
内部崩壊起こすグループとかめっちゃこわいっすね。
ありそうですね。狂い切れない人と簡単に狂った人との対比
だけじゃなくて、狂う気なかったのに、一気に、表面張力で
いっぱいいっぱい入ったコップの水が、溢れてコップごと割れる
みたいな瞬間の描き方はほんまに凄いと想いました。

政信さまはあれですね。一人かっこよかったですね。
もうちょい彼を含めて、全ての人物の背景がしっかり見えたら
よかったかもしらん。


( 2009.07.03 ) ( 未分類 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
風に吹かれて水になる

men's FUDGE (メンズ・ファッジ) 2009年 08月号 [雑誌]men's FUDGE (メンズ・ファッジ) 2009年 08月号 [雑誌]
(2009/06/24)
不明

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ほんとはBARFOUTを貼っておきたかったんですが、画像が
出なかったので、これにしました。
龍平祭りですね、最近は。剱岳と蟹工船のあれだと想いますが。
ほんまかっこいいっすね、この人。ぐっとくるよね。えも云われん
影の魅力のある方です。特に政信とセットの龍平がだいすきです。
この雑誌の写真も何とも云えんです。ファッション誌なんで、結構な
おしゃれをなすってるんですけれども、写真自体もファッションも
ありつつ、アートな撮り方をしているので。
一度でいい。こんな俳優さんを被写体に写真を撮ってみたい。
自分が書いた話を演じて欲しい。妄想もうよそう。(一部に通じる
暗号)
やっぱり濃い醤油顔がいいなあ…… おまえのこのみはしらん
でも松田龍平氏はかっこいいのは公然の事実であろうが〜!




さて、しゃかしゃかバイトをして、またしゃかしゃか明日もバイトです。
レコード屋バイトなので、ちょっと店内BGMを選ぶ余地があったり
するんですが、ブンブンサテライツばっかかけてすいませんね。
暫く祭りですよ。
明日は朝から夕方までのシフト。原稿かかねば。しっかりせい。


( 2009.07.02 ) ( その他 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
君、忍び給えな。

NINKU 忍空 DVD-BOX 1NINKU 忍空 DVD-BOX 1
(2004/02/25)
松本梨香真殿光昭

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なんか取り敢えずDVDBOXしかヒットしなかったんで
これにしておく。久々に、急に観たくなって、懐かしいなあ、と
想いながらTSUTAYAで1巻(五話まで入ってる)をレンタル。
続きも見たくなった……幽白からスライドするようにこのアニメも
観るとはなしに熱中して観てたと想う。
構造は単純ですが、やっぱりキャラが魅力的だなと想う。
あと世界設定。近代なのか現代なのか、日本なのか西洋なのか。

私はバトルシーンたるものが好きでして、特にこう云う能力ものも
ありつつ、基本は肉弾戦、みたいなのは魅力的だなと常々想う。
能力一辺倒の魔法っぽいのも派手で好きですが。
そう云えば忍空って、今また連載やってるんですよね?
読もうかしら。


( 2009.07.01 ) ( その他 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
あなたと速度とひかり

Short Films デラックス版 [DVD]Short Films デラックス版 [DVD]
(2003/11/21)
ピエール瀧麻生久美子

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デラックス版である意味はさしてないです。

安藤政信氏目当てである。
コンセプトは掴みかねてはいるんですが、
なかなか面白くて、毛色の違う話が沢山楽しめる
短編オムニバス映画です。
麻生久美子ちゃんかわいすぎてちょうこまる……!美人!
安藤政信さんはあほのこで凄い可愛かったです。
円谷が読めないあほのこ可愛い。
それから、初映像監督作品もありましたが、美しい。
彼のあの黒い瞳にはいっつもあんな映像が見えているのか
と想うと、逆に納得した。そう云う風景しかみえなさそう。
兎に角光の具合が美しくて、麻生久美子ちゃんと風景が
音楽とともに延々と映っているだけの作品なのだけれど、
PVみたいでとにかくきれいだ。しかも時間を忘れる。
他に映像作ったりしてないのかな……作ってほしいな。




特記する事はありませんが、原稿が書けていません。
何故か睡魔が敵として常に頭上にいます。
あいつほんま撃ち墜としたい。
それから、創作とか載せたりとかも含めて、サイト立ち上げようか
とか考え始めています。ブログだとあんまり小説載せたり出来んし
出来たら写真とか始めたいし、修行をせねばと。
このブログの名目は一応単なる日々の記録だしな、と。




それから、ブンブンサテライツさまの新譜買いました。
かっこいい……ほんまやられる
と云うか、アンブラ・フォトン辺りの雰囲気がちょっとあって嬉しい。
また詳しい感想を聴き込んで書きたく候。

明日・明後日またバイトです。おおお。


( 2009.07.01 ) ( 映画 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
孤独たるもの無為に過ごす日々を愛すともなく愛すべし

何処へ・入江のほとり (講談社文芸文庫)何処へ・入江のほとり (講談社文芸文庫)
(1998/01)
正宗 白鳥

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講談社文芸文庫が本当に好きだって云うか、
ちいと高くて足元見てる気がしないでもないけれども、
全集じゃないと読めない感じの作品が、文庫で、しかも
比較的普通の本屋で手に入るのはこのシリーズの
お陰かと想う。
ラインナップがほんまに名作と云うか、教科書とかには
載らんけれども素晴らしい作品ばっかりで、このシリーズの
ラインナップ考えた人本当に大好き。
この作品も読みたかったけれど岩波で探してもなくて
(少なくとも近所の本屋にはなかった)
これで見付けた時感激したな。
と云う訳で初・正宗白鳥なのですが。

「塵埃」「何処へ」辺りの孤独の彫刻っぷりが
身につまされてつまされて、ほんとにころされるかと想った。
白鳥先生は何を考えて三十前後を過ごしていたんだ。
さみしいのは事実なんだけれども、それを打破する事柄に
対して、一向魅力を感じない、そのまま無為に日々が流れていく、
日々を、時間を過ごす事さえ苦痛である。それを打開したい
のだけれども、延々と出来ない。周りはそれをやんややんや云う
訳ですな。それに対して感じるうるささ、みたいなのもきついな。
そんな最中でも周りの風景が物凄い速さで移り変わっていく
訳です。人も物も。怖いよこれは。
それに何か抗う術がないと云うか、抗える性格なら、今頃こうして
既に孤独と過ごす事なんてねえよ、と。毎日がループ。
自然主義文学なんだろうけれども、その中で、変態でもない癖に
かなりダウナーな部類だと想う。田山花袋とかもダウナーっちゃ
ダウナーだけど、嗜好的に突き抜けてるからその分はこれより
倖福だと想うのですが、如何なものか。
後半の短編幾つかは、特に死の匂いのする作品で、それもまた
そこはかとなくダウナー。死に伴う事務処理って凄い現実感を
失わせますよね。


( 2009.07.01 ) ( 文学 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )