喫冬喫夏 20090604
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パーフェクトに崩れ落ちる準備を、

terra incognitaterra incognita
(2008/06/04)
perfect piano lesson

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気になったものを聴いてみよう第二段。
これも残響レコードのバンドですね。
個人的な感想としては、ヴォーカルすら楽器扱い、
と云う種類のバンドだと想いました。
そう云うのって非常に気持ちいいから好きだ。
特に05.「noctune」がいい。
その楽器たるヴォーカルが、とても澄んでちょっとだけ
トリップ感があるから、余計不思議な気持ちになる。
少しレディへを想い起しました。
ジャケットのブラックメルヘンな感じもいいですね。




さて、生きておりますよ。
今朝早く目覚めて変に二度寝三度寝をかまし
あああなんですっきり起きれない、と後悔しながら
ほろほろとバイトをして参りました。
明日がオフで、明後日がまたバイト。
はよ仕事おぼえな。
取り敢えず今晩はアメトーク観て映画観て寝ます。


( 2009.06.04 ) ( 音楽 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
僕が壁にぶつかったのではなくて、僕が壁になったんだと想う。

壁 (新潮文庫)壁 (新潮文庫)
(1969/05)
安部 公房

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この人の心の安定故の不安定と云うのは、全く
恐るべきものがある。
この文庫版の解説にもあって、成程と想ったのだけれど、
過去に対する拘泥みたいなものが、ほんとにない人だな。
それが故に、どうとでもなってしまう、と云うか、
何事も真ではない、と云うようなところまで、すぐに
飛んで行ってしまうんだろうな。
教科書なんかでも取り上げられる、有名な「棒」と云う
話もそうなんだけれど、気が付くともう自分が自分で
なくなっていて、それに対して自分の過去がどうだったから
こうなってしまったんだろうか、みたいな湿った思考が
全くなされず、これからどうしよう、と云う不安だけが
眼の前に砂漠の如く広がっている訳です。
どうしても人間、過去の因果から思考する面があると想うの
ですが、それをなくして、これからの事ばかり書く、と云う
だけで、この人の文学の価値は大きいなあ、と感じた次第です。

「砂の女」にしろこの「壁」にしろ、その乾いた思考が砂なり
砂漠なりになってしまう。おそろしい。

着想の在り方も怖いですが、何より何でこうならなきゃなんないのか、
みたいな心の抵抗が全く試みれないので、それがより怖い。
抜け出す術なんか初めからないんだよ、と。

比べるのはあれですが、カフカとか村上春樹もこんな着想を
紙に落としている人だけれど、やっぱり過去とか、
現在からの脱出的な部分がある。
それを全くよけたのがこの人だな、と想い至りました。
あああ、空おそろしい。
現在どころか過去さえ整理がまったくつかない人間には
怖過ぎる作品です。
ほんま面白くておそろしい。考える事がおそろしい。


( 2009.06.04 ) ( 文学 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )